適当に

1年に1度くらいの更新です。

あくありうむ。が素晴らしかったという話

あくありうむ。メインルート完走しました。

サブルート(マリン、フブキ)やWindows版の追加ルートは未着手のため、随時追記予定。

 

や、マジで素晴らしかったですね。

発売当時モチベが湧かずスルーしており、湊あくあさんも恥ずかしがってあまり話題に出さないためズルズルと一年半ほど経過してしまいましたが、プレイして心底良かったなと感じています。

 

完全生産限定版の価格を見て高いな~と思っていたのが、ゲーム単品だと3000円で売られていることを知ったのも購入のきっかけとなりました。

市場の平均価格通りにロー~ミドルプライスで販売してくれるのありがて~。

結局タペストリーに釣られて完全生産限定版を買ったのは内緒。

 

チャプター3構成のうち、体験版でチャプター2までプレイできるようなので、ぜひプレイしてみてください。

ノベルゲーム業界、体験版で大盤振る舞いしがち。

 

以下、ネタバレ全開のため未プレイの各位はメインルートを見てから読むことを強く推奨します。

現状全くプレイする気がない、とかなら読んでもいいかもしれません。

 

ガイドラインに沿って、チャプター2までの画像を添付しています。

・あくありうむ。ガイドライン

【あくありうむ。配信ガイドライン】|あくありうむ。|ホロライブ所属 湊あくあ 恋愛アドベンチャーゲーム公式サイト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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■総評

マジで教会の合唱とメインルートラストの構成に詰まってる。

実在するVtuber(?)を題材とする時の強みとして、「実際に起きたエピソード」と「シナリオ上のヒロインと本人の心情のリンク」があると思っていて、後者を考える度にめちゃくちゃになった。

普段なら勝手な思い込み、自身の理想の押しつけと封じ込めることもある感情が、本人が題材のゲームでセリフ毎に意図を込めて作られているとなると話は別。

 

あと、メインルートラストのオチのつけ方が良すぎる。

詳細は後述するが、この作品だからこそ、の唯一性を持っているのが良い。

ラスト決めてからシナリオ組んだのかな。

 

 

■序盤(~メイド着任)

身内ネタがぶち込まれる度に、中学校の給食でアニソンが流れた時の気持ちだった。

マリンが各所で母親面を擦りまくっているので現実かと思い始めてきた。

 

田舎出身の平民あくあがメイドとして貴族に仕えるの、同じく田舎出身で周りに田んぼがあった湊あくあさんがホロライブに加入した流れと酷似してますよね。

人生の転機を重ねる写し鏡。

海想列車の「変わりたくて電車に乗り込んだ この世界で一枚だけの切符」を思い出すね。

 

「テオは私のことを思い出さなくてもいい。

 ただ、穏やかに楽しく過ごしてくれれば、それで十分なの。」

後方彼氏面Vtuberオタク(漏れ)じゃん。

罪滅ぼしでもないのに後方まで下がるオタクは罪ですか?

 

序盤に限らず、解釈次第で色っぽいシーンになりそうな箇所が湊あくあさんのイントネーションによって回避される度に拍手をしていた。

「ほーらほら、ここがいいんでしょ?

 ここを擦られると、落ちちゃうんでしょ?」

「ら、あ、らめえ~。

 落ちちゃう、ホコリ、落ちちゃう~」

これをスケベ感なく日常のワンシーンとして一人芝居できるの湊あくあさんって感じ。



 

「うう・・・・・・人見知りなんですよ・・・・・・今だって、ご主人様と話すことを決めてからじゃないと、雑談できませんし」

これ、湊あくあさんがトークテーマ決めてから雑談取ってるって話あったっけ?

紫咲シオンさんが雑談枠は事前にトークテーマ決めてると言ってたのは記憶に残ってるんだけど、ちょっと記憶曖昧かも...。

 

 

■中盤(告白~教会)

教会が良すぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

「歌はね、すごいパワーを持っているの。

 普段言えない気持ちも、歌にしちゃえば届けられるんだ」

 

「趣味:歌うこと」の湊あくあさん。

出典:ホロライブHP

 

"普段言えない気持ち"をコンテンツに乗せて届ける、湊あくあさんらしいセリフ。

For The Winの「伝えるのは下手だから 誤解しないで聞いてよね」もそうだね。

 

余談ですが、湊あくあさんのファンはこのボイスだけは買っておいたほうがいいらしいです。

 

このくだりの後に「#あくあ色ぱれっと」を持ってくるの泣き。

テオへの想いを冒頭の詞にかけての選曲かな。

#あくあ色ぱれっと、3D前後の転換点で明確に活動体系が、湊あくあさんの意識が変わった先に作成された曲だと思っていて、感謝と決意の歌という認識も持っている。

 

湊あくあさんの膝枕シーン、良すぎだろ。

湊あくあさんの膝枕音声作品が必要とされていると思うのですが、エンタープライズさん見てますか???

 

記憶を取り戻したテオに対してカシオペアの劇伴アレンジをバックに未だ、青いを歌うの、満足感ヤバすぎだろ。

未だ、青いを歌うシーンの一枚絵が一番好き。

湊あくあに青を付与して、青のドレスを含めた淡い色彩がとても綺麗。

湊あくあといえばピンク、から未だ、青いを経て青~水色も正式にパーソナルカラーとして浸透した印象を持った。

 

 

■終盤(別荘~襲撃)

めちゃくちゃ良かった...。

 

「あ、でも・・・・・・一番一生懸命になってほしいのは・・・・・・あたしのことかも」

↑湊あくあさんが歌では歌うけど普段は絶妙に言わなそうな言葉が表出されている!!!!!

 

襲撃のくだり自体はそれほど珍しい流れでもなく、フブキとマリンが別荘を守るために残ると言い出した時には頭がハテナでいっぱいだった。

貴族特有の命を賭してでも守るべき誇りみたいなもの、現代日本の人間に伝わるのか?

 

自分に刺さったのは、襲撃のくだりではなく、ラストの転生のくだり。

「みんなの絆がここで途切れちゃっても、来世とか・・・・・・

 ここじゃない世界で、また絆を結べるんじゃないかって思ってる」

これで脳の神経が全部涙腺に繋がって死んだ。

 

正直なところ、あくありうむ。の購入モチベが上がらなかったのは明確に主人公に"テオ"という固有名詞が与えられて自身が三人称チックになっているところが理由で。

恋愛系ノベルゲームは主人公に自身を重ね合わせて見る疑似的な一人称視点と三人称視点の二つがあると思っていて、あくありうむ。に関しては自分には前者で物語に入り込むことが難しいと思っていた。

 

それが"来世"を示唆され、一変。

この世界から別世界へ絆が繋がっている。

すなわち、現代の湊あくあとの絆。

別世界との懸け橋になるカシオペア歌唱が、本当に良くて...。

 

シーンが切り替わって一人称が「テオ」から「あなた」に変わるところで本当に涙が止まらなかった。

これは実在するVtuberを基として、本人が監修したストーリーで。

テオ=あなた、と明示的に紐づけられた瞬間に視点が三人称から一人称へと切り替わり、作中の出来事、現実世界での数々の思い出、そしてこの作品で伝えたかった想いが怒涛の勢いでなだれ込んでくる。

端的に言ってしまえば夢オチだけど、この作品だからこそ、のそれ以上のものが込められたラストだった。

 

配信を閲覧するシーンでメニューを操作できない演出も良い。

リアルタイム性、なんだよな。

 

 

当然ではあるが、「未だ、青い」のMVを見る視点もずっと深くなって良かった。
Cメロからの展開がMVも相まって最強なのは変わらないけれど、

作中あくあ⇒作中幼少期あくあ

作中あくあ⇒テオ

現実あくあ⇒ファン

作中あくあ⇔現実あくあ

と多岐にわたる解釈が展開できるのいいね。

 

Fake.Fake.Fakeと照らし合わせてこじらせていたのは、また別の話。

 

 

湊あくあさんは普段は表に出さないし、事実としてもうノベルゲームはプレイしていないんだろうけど、添いカノで「美少女ゲームで萌えるたびに100円貯金した結果wwww」の配信をしたり、「噂のVtuber美少女ゲームでキャラ崩壊してしまうwwwww」のタイトルで「君の瞳にヒットミー」の体験版をプレイしたり、戯画/エンタープライズに馴染みが深かったのであろうところが伺えるのも良いポイント。

好きじゃなきゃノベルゲーム作ろう!とはならないよね。

アーカイブ全損してるの、経緯が経緯とはいえ許されないだろ...と常々思っています。)

 

あくありうむ。の新作もhololive EXPO2024で発表されたし、マジで楽しみだな~~~~~~~~。

 

 

萌え~