適当に

1年に1度くらいの更新です。

PC版 蒼の彼方のフォーリズム 感想

100万年ぶりにブログを開きました。

コンテンツの感想を残す場が常々必要だな~と思いつつツイッターに逃げていましたが、試験運用として書き残しておく。

文字を書く大変さは身に染みて感じているので、1000字以下とかで簡潔に。。

 

蒼の彼方のフォーリズム

グランドファイナルまで全て終えました。

GFまで見たフルプライスのノベルゲームは竜翼のメロディアに続いて2作目。

いつも気になるキャラや満足するルートを見れたら閉じてしまっていましたが、どのルートも面白く完走できました。

 

以前倉科明日香ルートをプレイしてあまりの面白さに震えていて、それと同時に最終決戦前に差し込まれるスケベシーン2つでモチベMAXから地の底まで落とされた嫌な過去があったんですが、オタクと話していて傷も癒えてきため再読。

相変わらず全ルートでスケベシーンが重くて80%以上スキップしました。

元々スケベシーンで長く中断してしまうクセがあってノベルゲームの進捗が悪かったので、今後もこのスタイルでいいかもしれない。

 

 

以下、各ルートの感想(ネタバレ有)

 

〇総評

マジで面白い。

やっぱり大会シーンで画面が動きまくるのがデカいと思う。

ノベルゲームの中で、スポーツの描写をあれだけゴリゴリに動いているように見せられると唸っちゃう。

これだけ動かれると他のノベルゲームで高まれるか心配になる。

ちゃんとキメの見せ場があって、劇伴があって、めっちゃ良い挿入歌があって、その上での画面作りでおもしれ~~~って絶叫しちゃった。

 

 

〇共通ルート

乾沙希の圧倒的存在がよく描かれていて面白かった。

けどそれ以上に夏の大会の部長に心打たれちゃったな。

いくら王道と言われようと男なので部長みたいなキャラが大好き。

「スピードこそ最強だ!

 俺は最速を目指す!

 そして俺より速い奴がいる!

 ならば俺はそれを全力で追い抜くしかあるまい!」

 

 

〇倉科明日香ルート

間違いなく一番面白いシナリオなので、一瞬で読み終えた。

乾沙希という強大なライバルが現れて、それに対して努力して打ち勝つ王道なのにワクワクが止まらなくて本当に凄いルート。

あまりにも凄いんだけど言語化する能力なし。

よく世間でジャンプ漫画と称される系統が近いと思う。

単純なシナリオの面白さだと今まで触れてきたノベルゲームの中では一番良かった。

 

マジでこれ。

INFINITE SKYもWings of Courageも流れるタイミングで絶叫してしまう。

今までずっと聴いていた曲に強烈な文脈が生まれる瞬間が気持ちよすぎるな。

 

 

〇有坂真白ルート

有坂真白好きすぎワロタ。

他ルートで刺さらなかった恋愛部分も含めて、刺さりすぎて死んだ。

全編萌えで構成されていて絶叫。

遠方からきたオタクに延々と有坂真白の話をしていたら終電を逃して野宿しかけたので、大衆浴場で話を続けたのは少しだけ反省しています。

日向晶也と向き合う感情を丁寧に段階踏んで空回りしながら進んでいくのLOVEだろ。

落ち込む日向晶也に手を差し伸べる有坂真白のカットがあまりにも好きで、百万年ぶりにデスクトップの壁紙をデフォルトから変更しました。

トラウマの象徴であったオールブルーを見せてくれた有坂真白に対する

"俺の青もこうありたいと強く願った。だから。"

マジで良いセリフだ...。

日向晶也と向き合って、FCと向き合って臨んだ大会でも報われない有坂真白が、

鳶沢みさきにセンパイ取っちゃうぞ~ってちゃかされた時に言った

「センパイだけは諦めないって決めたんです!」

が良くて...。

このセリフ、たしかにあったはずだけどセーブし忘れてるので後で正しい言い回し取り直さないと。

倉科明日香と鳶沢みさきが持つ明確な能力とは別の視点で、有坂真白なりの決着をちゃんとつけるのが良かった。

 

 

市ノ瀬莉佳ルート

特に感想なし。

本編でも言っていたけど、他校の生徒に入れ込みまくるコーチ違和感あるな...。

 

 

〇鳶沢みさきルート

恋愛部分は刺さらなかったけど、終始FCとの向き合い方に置いた主題と、求めていた展開がそのまま降ってきた嬉しさと、倉科明日香ルートで"日向晶也と"会得したアンジェリック・ヘイローまで出てこない偉さと、色々ちゃんとしてて面白かった。

鳶沢みさきルートでの日向晶也の葛藤シーンで、他ルートでは使われていない専用の劇伴が何度か流れるところでいいね~って言っちゃった。

ちらっと見た推奨攻略ルートは倉科明日香を最後に置いていたけど、個人的には鳶沢みさきルートが最後で良かったなという感じ。

勝戦後に悩みを打ち明ける日向晶也に対して真藤一成が返した

「日向くんは鳶沢くんの優勝を望んでいたの?

 ・・・むしろ、最初に望んでいたのは何だったのかな?」

で一貫した主題の構成を引き戻してくるの良かったな。

 

 

〇グランドファイナル

めっちゃ良い。

FCとの向き合い方を説き続けた鳶沢みさきルートから入ったのも良くて、各部員ではなく各務葵との対話で日向晶也の物語を締めるの良いよな。

 

 

 

まだ中学生~高校生だった頃、川田まみさんの歌が好きで、蒼の彼方のフォーリズム川田まみさん経由で昔から知っていました。

リスアニ!LIVE2016で発表された場に居合わせて、そこで聴いた「Contrail ~軌跡~」が今も頭に残っています。


引退発表と正面から向き合うことができず、長い間心に蓋をして曲を避けていました。

今は時間が解決して少しずつ聴くことができていますが、胸に残ったしこりをグラシュが記すコントレイルが拭い去ってくれたように思います。

 

鳶沢みさきルートで鳶沢みさきが、日向晶也が挫折から立ち直った様を見せられて、さすがに感じるものがありました。

鳶沢みさきルート最終決戦で流れるray of the sunで高まってしまった。

「多分、振り返らなくちゃ

 もっと悔しい気がしてる」

「受け止めてよ 折れかけた翼広げどこまでも

 涙で滲んだ日常はまだぼやけてるけど

 ray of the sun 照らしてて」

 

少し時間を置いたらアニメ版も見てみようかな。

川田まみさん、改めてご結婚おめでとうございます。